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2.6.1 管楽器で共通の記譜法
このセクションでは多くの管楽器で共通の記譜法について説明します。
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管楽器のためのリファレンス
管楽器のための多くの記譜の問題は、ブレスとタンギングに関係します:
- ブレスは休符や ブレス記号 によって示すことができます。
- レガート奏法は スラー で示します。
- タンギングの種類 – レガートからノンレガート、スタッカートまでの範囲 – は、通常、アーティキュレーション記号で示し、スラーと組み合わせる場合もあります。アーティキュレーションと装飾 と breathing を参照してください。
- フラッター タンギングは、通常、音符の上にトレモロ記号とテキスト マークアップを配置して示します。トレモロの繰り返し を参照してください。
他の記譜要素を管楽器に適用することができます:
- 多くの管楽器は移調楽器です。楽器の移調 を参照してください。
- スライド グリッサンドはトロンボーンの特徴ですが、他の管楽器でもキーやバルブのグリッサンドを演奏できます。グリッサンド を参照してください。
- ハーモニック シリーズ (倍音連鎖) のグリッサンド – これは、全ての金管楽器で可能ですが、フレンチ ホルンでよく使われます – は、通常、装飾小音符 として記述します。
- 音符の終わりでのピッチの変化は Fall と Doit で説明しています。
- キー スラップとバルブ スラップはしばしば 特殊な符頭 の
crossスタイルで示します。 - 木管楽器は低い音符をオーバーブローして、ハーモニクスを鳴らすことができます。これは
flageoletアーティキュレーションによって示します。アーティキュレーションの一覧 を参照してください。 - 金管楽器のミュートは通常、テキスト マークアップで示しますが、頻繁に変更する場合は、
stoppedアーティキュレーションとopenアーティキュレーションを使う方が良いでしょう。アーティキュレーションと装飾 と アーティキュレーションの一覧 を参照してください。 - ホルンのストップット (閉塞音) は
stoppedアーティキュレーションで示します。アーティキュレーションと装飾 を参照してください。
Selected Snippets
\flageolet のサイズを変更する
\flageolet の丸を小さくするには、以下の tweak を使用します。
smallFlageolet = \tweak font-size -3 \flageolet
\layout { ragged-right = ##f }
\relative c'' {
d4^\flageolet_\markup { default size } d_\flageolet
c4^\smallFlageolet_\markup { smaller } c_\smallFlageolet
}
参照
記譜法リファレンス: ブレス記号, スラー, アーティキュレーションと装飾, アーティキュレーションの一覧, トレモロの繰り返し, 楽器の移調, グリッサンド, 装飾小音符, Fall と Doit, 特殊な符頭
コード断片集: Winds
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運指
トロンボーン以外の管楽器は各ピッチを鳴らすためにいくつかの指を使う必要があります。以下でいくつかの運指の例を示します。
木管楽器のダイアグラムを作り出すことができます。木管楽器のダイアグラム で説明します。
Selected Snippets
管楽器の運指記号
既存のグリフを組み合わせて、特殊な記号を作ることができます。これは管楽器に特に有用です。
centermarkup = {
\once \override TextScript.self-alignment-X = #CENTER
\once \override TextScript.X-offset =#(lambda (g)
(+ (ly:self-alignment-interface::centered-on-x-parent g)
(ly:self-alignment-interface::x-aligned-on-self g)))
}
\score {
\relative c'{
g\open
\once \override TextScript.staff-padding = #-1.0
\centermarkup
g^\markup {
\combine
\musicglyph "scripts.open"
\musicglyph "scripts.tenuto"
}
\centermarkup
g^\markup {
\combine
\musicglyph "scripts.open"
\musicglyph "scripts.stopped"
}
g\stopped
}
}
リコーダーの運指表
次の例では、管楽器の運指表を作成する方法を示しています。
% range chart for paetzold contrabass recorder
centermarkup = {
\once \override TextScript.self-alignment-X = #CENTER
\once \override TextScript.X-offset = #(lambda (g)
(+ (ly:self-alignment-interface::centered-on-x-parent g)
(ly:self-alignment-interface::x-aligned-on-self g)))
}
\score {
\new Staff \with {
\remove "Time_signature_engraver"
\omit Stem
\omit Flag
\consists "Horizontal_bracket_engraver"
}
{
\clef bass
\set Score.timing = ##f
f,1*1/4 \glissando
\clef violin
gis'1*1/4
\stemDown a'4^\markup {1)}
\centermarkup
\once \override TextScript.padding = #2
bes'1*1/4_\markup {\override #'(baseline-skip . 1.7) \column
{ \fontsize #-5 \slashed-digit #0 \finger 1 \finger 2
\finger 3 \finger 4 \finger 5 \finger 6 \finger 7} }
b'1*1/4
c''4^\markup {1)}
\centermarkup
\once \override TextScript.padding = #2
cis''1*1/4
deh''1*1/4
\centermarkup
\once \override TextScript.padding = #2
\once \override Staff.HorizontalBracket.direction = #UP
e''1*1/4_\markup {\override #'(baseline-skip . 1.7) \column
{ \fontsize #-5 \slashed-digit #0 \finger 1 \finger 2
\finger 4 \finger 5} }\startGroup
f''1*1/4^\markup {2)}\stopGroup
}
}
参照
記譜法リファレンス: 木管楽器のダイアグラム
コード断片集: Winds
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