インストールと実行
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LiLFeS のインストール
最新版のLiLFeSはautoconfに対応しているので,インストールはとても簡単です.
インストールは以下の手順になります.
- configureスクリプトを使ってホストマシンの設定を行う.
% ./configure
このとき,いくつかのオプションを指定することが出来ます.オプションは
-h オプションで見ることができます.
LiLFeSシステムは,デフォルトでは/usr/local 以下にインストールされるので,
そこにファイルを書き込む権限を持っているときは,
そのまま上のコマンドを実行して下さい.
ルート権限が無いときは,
自分のホームディレクトリにインストールすることもできます.
例えば,$HOME/lilfes にインストールするときは,
--prefix=$HOME/lilfes
というオプションを指定して下さい.
- makeを使ってLiLFeSをコンパイルする.
% make
コンパイルが無事完了するとlilfes
という実行ファイルが作成されます.
- 組み込み述語,ライブラリのマニュアルを作成します.
% make doc (英語)
% make jdoc (日本語)
- 実行ファイル,ライブラリ,ドキュメントをインストールする.
% make install
これで/usr/local/bin/lilfesが利用できるようになりました.
LiLFeS の実行
以下のようにlilfesコマンドを起動します.
% lilfes
LiLFeS 1.2.0 by Takaki Makino and Tsujii lab., Tokyo Univ.
>
">"はlilfesのコマンドプロンプトです.ここでlilfesのプログラムを入力す
ることが出来ます.
lilfesコマンドには以下のオプションを指定することが出来ます.これらのオ
プションは-hオプションで見ることが出来ます.
| オプション | 説明 |
| -I | モジュールのサーチパスを追加する |
| --include-path |
| --include_verbose | 読み込んだファイル名を表示する |
| -l | モジュールを読み込む |
| --load |
| -n | 初期化ファイルを読み込まない |
| --no_initialize |
| -u | ユーザ定義の初期化ファイル
(デフォルトでは~/.lilfesrc)を読み込まない |
| --no_user_initialize |
| --warn-module-override |
異なるパスで同じモジュールを読み込もうとしたときにワーニングを出す |
| -w | 全てのワーニングメッセージを表示する |
| --warning |
| -a | モジュールに渡すコマンドライン引数を指定する |
| --argv |
| -e | コマンドラインからLiLFeSプログラムを実行する |
| --eval |
| -h | lilfesのオプションとその説明を見る |
| --help |
lilfesコマンドのオプション
lilfesは,以下の環境変数を参照しているので,
これらを使って実行環境を設定することもできます.
| 環境変数 | 説明 |
| LILFES_PATH | モジュールを探索するパスのリスト.":"で区切る. |
| LILFESRC | lilfes起動時に読み込まれる初期化ファイル
(デフォルトでは "~/.lilfesrc") |
lilfesコマンドが認識する環境変数
1章 LiLFeSとは
3章 型と素性
目次
LiLFeSドキュメント
LiLFeSホームページ
辻井研究室